大腸疾患の分類
炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Disease)
潰瘍性大腸炎(UC)
・若年層に好発
・好発部位:大腸
・直腸から連続的
・炎症は浅い(粘膜下層まで)
・粘血・血便がみられることが多い
【治療】
・薬物療法
:抗TNF-α抗体製剤(インフリキシマブ・アダリムマブ)
ステロイド
免疫抑制剤
5-ASA(アミノサリチル酸)製剤
クローン病(CD)
・若年層に好発
・好発部位:消化管全体
・スキップ病変
・炎症は全層にみられる
・痔瘻などの合併症を伴うことが多い
・敷石像、縦走潰瘍がみられる
【治療】
・栄養療法
・薬物療法
:抗TNF-α抗体製剤 (インフリキシマブ・アダリムマブ)
ステロイド
免疫抑制剤
5-ASA(アミノサリチル酸)製剤 (サラゾスルファピリジン)
機能性腸疾患(IBS:Irritable Bowel Syndrome)
過敏性腸症候群
・器質的疾患なし
・ストレスなどと関連がある
【治療】
・トリメブチン
・ラモセトロン (5-HT3受容体拮抗薬)
・ロペラミド
など
腫瘍性腸疾患
大腸がん
・罹患数 : 第1位
死亡数 : 第3位 (男:第2位、女:第1位) ※2021年時点
・悪性上皮性腫瘍細胞:多くは腺癌
・発生部位:半数以上はS状結腸と直腸
【治療】
・切除可能であれば、内視鏡治療、外科手術
・切除手術後の再発を防いだり、切除不能であるため症状を緩和させる目的で、薬物療法を行う。
:FOLFIRI療法(FOL〔フルオロウラシル〕+ F〔レボホリナート〕+ IRI〔イリノテカン〕)
FOLFOX療法(FOL〔フルオロウラシル〕+ F〔レボホリナート〕+ OX〔オキサリプラチン〕)」
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