催眠薬

薬理

バルビツール酸系催眠薬

 バルビツール酸系催眠薬には、
(超短時間型) チアミラール、チオペンタール
(短時間型:3時間以下) ペントバルビタール
(中間型:3-6時間)  アモバルビタール
(長時間型:6時間以上) バルビタール、フェノバルビタール
などがある。

GABAA受容体のバルビツール酸結合部位に結合(開口時間が延長)
・睡眠のリズムが消失(レム睡眠が短縮)

ゴロ

バンビとチアガール千代ちゃん、ペンと春の笛

バンビと :バルビツール酸系
チアガール:チアミラール
千代ちゃん:チオペンタール
ペンと  :ペントバルビタール
春の   :バルビタール
笛    :フェノバルビタール

ベンゾジアゼピン系催眠薬

 ベンゾジアゼピン系催眠薬には、
(超短時間型) エスゾピクロン、ゾピクロン、ゾルピデム
(短時間型) ブロチゾラム、トリアゾラム、リルマザホン、ロルメタゼパム
(中間型) フルニトラゼパム、エスタゾラム、ニトラゼパム
(長時間型) フルラゼパム、クアゼパム

などがある。

GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合(開口頻度が増加)
・睡眠のリズムはある程度保たれる
・正確に言うと、エスゾピクロン、ゾピクロン、ゾルピデム、ブロチゾラムは非ベンゾジアゼピン系であるが、ベンゾジアゼピン結合部位に結合
・エスゾピクロン、ゾピクロン、ゾルピデムは、ω1受容体に選択的に結合するため、筋弛緩作用が弱く、転倒しにくい

ゴロ

さあ、ピクニックに ぞろぞろ デニムで行こう。
ゲーセンでブローチを取り飽き、懲りるマザーは夜寝たぜ。
寒い中 震えずに、早起きしたトラがフルーツを食った。

ピクニックに   :ゾピクロン、エスゾピクロン
ぞろぞろデニムで :ゾルピデム
行こう。ゲーセンで
ブローチを    :ブロチゾラム
取り飽きて    :トリアゾラム
懲りるマザーは  :リルマザホン
夜寝たぜ。    :ロルメタゼパム
寒い中
震        :フルニトラゼパム
えずに      :エスタゾラム
早起きした    :ハロキサゾラム
トラが      :ニトラゼパム
フルーツを    :フルラゼパム
食った。     :クアゼパム

その他

 その他の睡眠薬には、ラメルテオンスボレキサントレンボレキサントなどがある。

ラメルテオン
・メラトニンMT1、MT2受容体刺激薬
 (∵ メラトニンは、概日リズムを調整)

スボレキサントレンボレキサント
・オレキシンOX1、OX2受容体拮抗薬
 (∵ オレキシンは、覚醒を維持)
・レンボレキサントは、OX2受容体への親和性が高い

催眠薬の中には、全身麻酔薬としても使用されるものもある。

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